2011年10月2日日曜日

初秋の夜に思うこと「秋のつるべ落とし」

昔母親が「秋のつるべ落とし」と云い
その意味を話してくれた
それは稲刈りの帰り道だったかな?
何かの都合で夕方になった
小学校の頃から野良に行く時は行きも帰りも耕運機を俺が運転した
家から約3~4KMは他人の田畑を通らなくても良かった
(田舎の昔のことで公道と言う考えがない)
耕運機の右ハンドルに親指で動かすアクセルがついていた
当時はそのアクセルを動かすのではなく
クラッチで(表現が難しいがハンドルの真ん中にあった)皆操作していた
ある時クラッチ操作ではなく
親指のアクセルワークのみでコーナーに入りトレーラーが逆ハンのように振れた
気持ちよくコーナーを曲がれたので、次のコーナーにアクセル開けたまま飛び込んだ
・・・・・・
あっ!
横に乗っていたのは母親だ
・・・・・・
コーナーを曲がりきれずに土手にかかり、そのまま左側の土手下に・・・
耕運機本体は正立していたが、トレーラーは横転
とっさに母親を見ると・・・
口元から血が出ていた
ニコニコして「凄かったね!」
コーナー曲がりきれなかった時空は明るかった
「凄かったね!」って云った時は薄暗かった
急に暗くなったことが、当時の俺からすると、ひっくり返ってから大分時間が経ったと思ったが・・・
ほんの少しのこと
母親がニコニコしながら
「秋のつるべ落とし」って云うんだよ!
その言葉の意味を聞きながら家に帰った
歯が折れている母親の顔を見て
「遅いなぁ」と云った瞬間父親に頭を思いっきり叩かれた
耕運機で、ひっくり返った時より痛かったなぁ
旧き
楽しき
強い母親との思い出だ
こんな季節になると思い出す

何年か前
「秋のつるべ落とし」って分かるか?
女房に聞いた
「なぁ~に~わかんない?」
・・・・・
・・・・・?

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